五月よ 僕の少年よ さようなら
詩/文・寺山修司 絵・宇野亞喜良 編・目黒実
2017年12月10日発行 173mm×173mm 48頁 ドイツ装 ¥1,700+税
ISBN 978-4-908447-07-5 C0071
宇野亞喜良は花をくわえた少女である➖➖寺山修司
寺山修司と宇野亞喜良。1965年に出逢った二人が時代を走り、生みだし続けた作品は今も光放つ。演劇実験室・天井桟敷の舞台美術をはじめ、著書の装幀も多数手掛けた宇野が、寺山とのあらたなコラボレーションを試みた本書は、二人の描く少女の神秘性が、紙面で時に対立し、時に調和し、美しく融和する。抒情的でありながらもエネルギー満ちる寺山の詩と、繊細で愛らしくも官能的な宇野の絵は、ページ毎、泡沫の時間旅行に誘う。宇野のイラストレーションに導かれ、寺山が遺した強く儚い言葉たちが今ここに蘇る!
寺山修司(テラヤマ シュウジ)
1935年青森県弘前市生まれ。歌人・劇作家・演出家・詩人。県立青森高校在学中より俳句、詩に早熟の才能を発揮する。早稲田大学教育学部へ進学(後に中退)、18歳で第2回短歌研究50首詠(後の短歌研究新人賞)受賞。1967年、演劇実験室「天井棧敷」を設立・主宰。1974年、長編映画第二作「田園に死す」を脚本・監督し芸術祭奨励新人賞を受賞。演劇、放送劇、映画作品、さらには評論、写真、執筆と、活動分野は多岐にわたる。1983年5月、47歳で早世。
宇野亞喜良(ウノ アキラ)
1934年名古屋生まれ。画家・イラストレーター・デザイナー。1952年名古屋市立工芸高等学校図案科卒業。カルピス食品工業の広告課を経て、1960年日本デザインセンター設立とともに入社。主な受賞に1956年日宣美展特選、1960年日宣美会員賞、1966年東京イラストレーターズクラブ賞、1982年講談社出版文化賞さしえ賞、2015年読売演劇大賞選考委員特別賞等。1999年紫綬褒章、2010年旭日小綬章受章。出版、広告、舞台美術等、多方面で活躍を続ける。
上記内容は本書刊行時のものです。